猛暑が続いた2010年には5万人以上が熱中症で救急搬送され、1600人を超える方が亡くなりましたが、様々な予防策があります。
1. のどが渇く前に、こまめに水分をとります
起床後、入浴後、就寝前などは、のどが渇いていなくても水分をとり脱水を予防します。高齢者や子供、持病のある人には周りの人も水分補給を促します。水や麦茶1リットルあたり梅干し1、2個の塩分が必要です。スポーツドリンクもよいですが、アルコールやジュースは避けます。
2. できるだけ涼しい屋内にいます
暑い日は、エアコンのきいた屋内にいます。エアコンが使えない時は、冷たいシャワーを浴びて体を冷やします。図書館やショッピングセンターなどで涼むのも一案です。日中の暑い時間は外出しません。
3. 屋外作業する人は、休憩、水分、食事、日焼け止め、帽子を忘れません
屋外で作業する場合は十分な休養をとります。朝食をとり、作業前に500ml以上の水分を飲みます。作業中は、30分毎に休憩を取り、喉が渇いてなくても1時間当たり500~1000mlの飲み物を飲みます。日焼けをすると、体を冷やす機能や水分を保持する機能が低下しますので帽子をかぶり、日焼け止め(SPF15以上)を塗ります。体調がすぐれない場合は、屋外作業は見合わせます。
4. 暑さに弱い人たちを守ります
高齢者は暑さに適応する力が弱まっていますので、家を訪問し、エアコンなどの対策が行われているかや、熱中症の兆候の有無を確認します。乳幼児の脱水は、唇の渇きやおむつの状態(おしっこの回数の減少)を確認します。なお、子供を車内に短時間でも絶対に置き去りにしません。下痢や発熱した人、心臓病や高血圧の人、抗うつ剤や睡眠薬などを服用している人、以前熱中症になった人も、熱中症になりやすいので、気を配ります。
5. 熱中症の兆候が見られたら、体を冷やし、医療機関を受診します
喉の渇き、めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん、頭痛、吐き気、疲労感などは、熱中症の兆候かもしれません。さらに重症になると、汗が止まって皮膚が乾燥し、意識がもうろうとなります。急に重症化することもあるため、体を冷やし、医療機関を受診します。
担当:末廣有希子、河津雄一郎、和田耕治
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