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2011年4月18日

電気を使わずに暑さから身を守る7つの方法

1. 直射日光をさえぎるようにします
 直射日光が室内に入ってくると、温度がどんどん上がります。すだれやカーテン、植物などでさえぎる工夫をします。

2. 風通しをよくします
 窓を開けるときは、一箇所だけ開けるのではなく、風が通るように反対側も開けると効果的です。扇風機も体温を下げるのに効果がありますが、室温が32度以上だと熱中症を防ぐ効果は限定的です。

3. 熱がこもらない服装を着ます
 明るい色で、軽く、風通しが良い服を着ます。汗を吸って服の表面から蒸発させるような機能がある化学繊維などもよいです。

4. こまめに水分補給をします
 体温を下げるためには、しっかり汗をかくことが大切です。汗の原料は、血液中の水分や塩分ですから、失われた分を適切に補給する(1時間当たりコップ2~4杯)必要があります。スポーツ飲料は失った水分と塩分の補給に適しています。逆にアルコールや糖分が多いジュースなどは、水分補給には適しません。

5. 冷たいシャワーを浴びます
 エアコンが使えない環境で、体温を急速に下げる手っ取り早い方法は、水風呂や冷たいシャワーを浴びることです。一旦しっかり身体を冷やすとしばらくは快適に過ごすことができます。

6. 保冷材や氷で身体を冷やす
 太い血管のある脇の下、首、足の付け根・股の間を冷やすと、全身の体温が下がります。おでこを冷やすよりも効果があります。

7. 暑さに備えた体力づくりをします
 日頃から運動をして汗をかく習慣を身につけておけば、夏の暑さに馴れ、熱中症にもかかりにくくなります。じっとしていれば汗をかかないような季節から、早足のウォーキングなどの少し強めの運動をして、汗をかく練習をしておきます。


担当:末廣有希子、河津雄一郎、和田耕治

2011年3月14日

がれきの焼却をする際に自分の身を守る5つのポイント

がれきの処理方法の一つとして、焼却する方法がありますが、作業する人の健康と安全の観点からは、あまり推奨されません。火傷やけがだけでなく、煙に含まれる有害物質(一酸化炭素、燃えることで発生する物質など)が目や呼吸器に影響します。がれきの焼却の際には行政の指示に従い、専門家の監督の下で行います。

1.影響を最小限にするために事前に準備をします。
 地域の消防団や自治体などと連携して、事前にいつどこで焼却作業が行われるか告知します。天気予報を確認し、適した天候の下で実施します。

2.作業者は煙を吸わないようにするために風上や監督できる範囲の離れた場所にいます。
 作業者は風上にいるようにします。しかし、風向きも変りますので、少し離れて火の監視が可能なところにいるようにします。なお、室内で燃やすと一酸化炭素中毒になるので絶対に行いません。

3.暑さ対策、熱中症対策を行います。
 燃やすことによって周囲の温度があがります。熱中症の原因にもなるので、
休憩時間を十分に設けて、水分を取り、また無理のない作業計画をたてます。やけどをすることも想定し、すぐに冷やすための清潔な水も確保します。(暑さ対策P○○)

4.適切な保護具を使用します。
 煙から目を防護するために保護眼鏡を着用します。高温な物や、鋭利な破片を扱う際には耐熱性、耐刃性を有する手袋を着用します。重機などを用いる際には耳栓を使用します。なお、防じんマスクは、ホコリに対するもので、焼却で生じる有害物質には有効ではありません。化学物質用の防護具をして近づくのではなく、なるべく燃えているところに近づかないようにします。

5.次のものは燃やさず、別の処理方法を検討しましょう。
 自動車/電池、農薬缶、自動車用オイル、燃料、塗料用シンナー、圧縮ガス容器、家庭用白物家電(冷蔵庫、洗濯乾燥機、ストーブ)、アスベスト(こけら板、壁板、断熱材)を含む物質、電化製品(テレビ、ラジオ、ステレオ、カメラ、ビデオ、コンピュータ、電子レンジ)、タイヤ、家庭ごみ、防腐処理された木材など

参考:米国CDC.Guidance on Health and Safety Issues Among Clean-Up Workers Involved with Handling and Burning Hurricane Debris
担当:末廣有希子、松井亜樹、和田耕治