2011年3月14日

死にも至る一酸化炭素中毒を予防するための7つのポイント

 2005年の米国でのハリケーンカトリーナで被災した後にも停電が続き、一酸化炭素中毒が多く発生しました。原因のほとんどが発電器によるものでしたが、屋外で発電機を使用しているにもかかわらず発生したことが後にわかりました。発電機は屋内で使用しないことは、もちろん屋外でも、窓やドア、換気口の近く(5メートルは離す)での使用はしません。また被災後の清掃にガソリン駆動の高圧洗浄機を使用し、一酸化炭素中毒になった例も報告されています。
 一酸化炭素は、においや色がなく、吸入すると急に症状が現れ、死に至るため大変恐ろしい物質です。自覚症状としては、頭痛、めまい、倦怠感、吐き気、嘔吐、胸痛、昏迷などがありますが、アルコールを飲んでいると症状に気がつかないうちに死亡することもあります。

1.絶対に、暖房としてガスコンロやオーブンを使わない。

2.ガレージなどの密閉空間に、エンジンをかけたままの車などを放置しない。またそのような中に滞在しない。

3.自動車、発電機、加圧洗浄機などガソリンを動力とする器具を、屋外でも、開いた窓やドア、換気口の外など、屋内に通気される場所では使用しない。4m離していても風向きによっては室内に一酸化炭素が入ることも報告されました。

4.排気設備が専門的に備え付けられていない地下室や車庫などの密閉空間では、もしドアや窓をあけていたとしても、発電機、自動車などのガソリン駆動の器具を、使用しないでください。

5.絶対に、家やテント、キャンピングカーの中で、炭焼き機、火鉢、ランタン、携帯用キャンピングストーブ、発電機などを使わない。

6.暖房がなく寒いなら避難所や近くの友人の家などに行きます。

7.もし一酸化炭素中毒が疑われたら、ただちに医療機関を受診してください

0 件のコメント:

コメントを投稿