2011年3月14日

ご遺体を取り扱う際に自分の安全と健康を守る10のポイント

ご遺体を取り扱う際に自分の安全と健康を守る10のポイント

災害で亡くなった方は、本人の特定も必要ですし、埋葬など様々な手続きの関係でご遺体を取り扱う作業があります。
1.明確な指揮命令系統に基づいて作業を行います
2.災害によって亡くなられたご遺体が感染症の流行の原因になることはありません

3.作業者が安心して作業ができるように教育をします
血液・体液に触れないようにし、換気を適切に行えば、感染リスクは低くなるということを、作業者や訪れた被災者に説明します。

4.ご遺体に触れる際は手袋をし、触れた後には手を洗います
 手袋は使い捨てとし、また可能であれば耐水性のブーツを着用します。また
体液が付着したらすぐに洗えるようにします。

5.使い捨てマスク(サージカルマスク)は、におい対策として必要になります

6.作業者は脱水を予防するための水分摂取と休憩を十分とります
 水分や食事ができる場所を離れたところに確保します。

7.腰痛などの筋骨格系の障害を予防します。
例えば、移動を車輪の付いたカートで行う、複数人で対応するなど行います。
8.検死によって出た使用済みの物品の搬送や処理を適切にします
鋭利な物、感染性廃棄物などは分別し、オートクレーブや焼却で処分します。
9.セキュリティーやその後のフォローのために作業者の記録を行います
10.精神的なカウンセリングを提供します

参考:国立感染症研究所.被災地におけるご遺体からの感染症リスクについて

担当
多田隈潔・西本真証・石丸知宏 産業医大産業医実務研修センター
黒石真紀子 西日本旅客鉄道株式会社 健康増進センター
荒薦優子 三菱電機(株)
田中優子 和歌山労災病院 脳神経外科
松井亜樹 パナソニック
河津雄一郎 平和堂
和田耕治 北里大学

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