2011年3月17日

避難所の高齢者を支援する際に知っておくと役に立つ10のポイント

1.コミュニケーションの取り方を工夫します
眼鏡や補聴器を付けているか確認し、大きな声ではっきりと簡潔に話します。聞きとれて理解できたかどうかの確認も必要です。

2.転倒に注意します
住居スペースに転倒の可能性があるようなものが落ちていないか、階段や廊下の照明は十分か確認します。必要に応じて歩行を介助します。

3.見当識障害を予防します
部屋に時計やカレンダーを備えたり、使い慣れたものを置く、部屋はできるだけ静かに保ち、柔らかい光の照明を設置するなど、見当識障害が起こらない工夫をするようにします。

4.慢性疾患と食事の問題を確認します
処方薬を内服しているか、食事療法が継続できているか確認し、必要な治療が継続できるようかかりつけ医と連絡を取るか、または新しい担当医を探します。家族と離れ離れになった場合に備えて、処方薬と食事療法の内容が書かれたメモを持たせるとよいです。

5.大切な人を亡くした悲しみに寄り添います
悲しい気持ちを受容してそばにいてあげることが大切です。 

6.できる限りのことはしていただきます
自立した生活が脅かされることを恐れています。自立と威厳を保つために自分のことは自分でさせます。

7.福祉のお世話になることを恥だと考える傾向があります
支援を受けることを拒否する場合は、自身が払った税金からの援助であることを説明してみます。

8.衣服の着替えや入浴の状況を確認します
 衣服を着替えたり、入浴がおっくうになります。衛生状態を保つためにも必要です。

9.脱水を予防します
水分をとっているか、脱水の兆候(落ちくぼんだ目、口や皮膚の乾燥)はないか気を配ります。若者と比べてのどの渇きを自覚しにくく、また薬の影響で、脱水になりやすいので、要注意です。食事の他に1リットルは水分が必要です。

10.困っていることがないか気を配ります
家族や医師に困っていることを話さず、自分で解決しようとする傾向がありますので積極的に声をかけます。

担当:末廣有希子、和田耕治

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